ブロックチェーンのエコシステムは採用曲線の危機に悩まされています。ある特定の時点―インターネット自体の歴史によくみられる―において、このテクノロジーは、より大きな規模で可能な限り多くの人々に関連づけられているものでなければなりません。

セキュリティ要素はすべてブロックチェーンの革新を通じて獲得できましたが、ユーザー体験の観点ではそれら要素をまだ実現できていません。ナカモトホワイトペーパー(https://bitcoin.org/bitcoin.pdf)が公開されてからほぼ10年が経過しましたが、後者の実現について真剣に考え始めなければいけない時期はとっくに過ぎており、この取り組みのすべてが大勢の比較的裕福な愛好家にしか有益ではない状態になっています。彼らはより大規模な包括を安易に約束することがあまりにも多いのです。

したがって、テクノロジーの歴史、つまりドメイン名サービス(DNS)と、デジタル包括に対するその影響から教訓を得ることは理にかなっています。

4~12桁の数字(例えば 138.68.248.245 など)を記憶して暗唱するのではなく、「bitcoin.com に移動」と友人に伝える方が簡単です(言うまでもなくこれは IPv6 のことであり、多くの場合さらに長く複雑です。) DNS はこれら2つを結びつける架け橋です。このシンプルな翻訳レイヤーの重要性については、特に包括という意味では誇張されることはありません。

暗号通貨の世界においてこのようなことを実行しようとすることは、脅威的と言わざるを得ません。この著者にビットコインを与えることに特別な興味を抱いた方がいた場合、例えばアドレスを声に出してはっきりと言おうとすると、「ゼロ、エックス線のエックス、いち、ろく、キャットのシー、エドワードのイー、よん、なな…」のようになってしまいます。ここで必要になるのは、ウェブで使用しているような、ブロックチェーン時代向けのエイリアスサービスです。

ウォレットとスマートコントラクトについては、「ウォレット、ドット、ジュディス、ドット、アール・エス・ケー」や「モーゲージ、ドット、111メインストリート、ドット、アール・エス・ケー」などのように簡単な表現にすべきでしょう。 だからこそ、RSK Name Service(RNS)が、RIFが発売時に公開したRIFのディレクトリプロトコルの最初の実装―非常に野心的なプロジェクトアジェンダ内(https://www.rifos.org/blog/)―なのです。

RSK Blockchain 上で運営するにあたり、RNS には次の3つの要素があります。

  • レジストリ:これは名前の保存場所となるスマートコントラクトで、特定の名前(「alice.rsk」)はそのオーナー(「Alice.」)にマップされます。
  • レジストラ: ここでは、Vickrey オークションを通じてオープンマーケット上で名前が売買されます。落札するのは入札価格が最も高い入札者ですが、その入札者は2番目に高い入札価格を支払います。Alice が「alice.rsk」を落札した場合、別のオークションを開催することなく Bob に「bob.alice.rsk」を与えることもできます。入札1回ごとに、所有権を証明する「証書」契約が発生します。
  • リゾルバ:これは *.rsk 名と希望するリソースを結合するもので、ウォレット、交換、スマートコントラクト、または分散型アプリケーション(dApp)の参照先として指定することができます。

詳細は、RNS 仕様書(https://docs.rsk.co/rsk-name-service-specification-ja.pdf とRIFホワイトペーパー(https://docs.rifos.org/rif-whitepaper-ja.pdf にて説明されています。

RIF OS(https://www.rifos.org/)には数多くの優れた機能があり、今後の数か月でご覧いただけるようになりますが、発売時点で本サービスを紹介したのは、それが最善のことを最速で実行できる方法であったためです。将来は、RNS によってイーサリアムとインターネットの DNS アドレスも解決できるようになることでしょう。差し当っては自信を持って、仮想通貨、ブロックチェーン、dApp スペースの利点を犠牲にすることなく、これらのテクノロジーの利用可能性を向上させるのに役立つ基盤の構築を開始いたします。